3Dスキャンとは
3Dスキャンとは、ラインレーザーやデジタイザー等を使い、
測定物を2次元画像ではなく三次元的(立体のデータ)に測定してデータにすることです。
測定データに3次元座標を与えデジタル空間に配置し形状を再現する。
この測定をする装置を「三次元測定機(3Dスキャナ)」と呼ばれています。
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→3次元測定機についてはこちらから
3Dスキャンの測定について
3Dスキャンの際に、レーザーなどの光を使うものが多くあります。
そのため対象物体などの製品が
「光沢がある」「色が黒や透明」「光が届かない、乱反射してしまう部位」
などの条件の場合は、そのままの状態では測定は極めて難しいものあります。
そういった場合の際に栄商金属では、レーザーなどの光を使わない接触式三次元測定を使ったり、
特殊な水溶性の液剤を使ったりと「対象物体」や「目的」に合わせて最適な方法にてご提案しています。
3Dスキャンの精度
精度はメーカ―や機器によって様々ありますが、
ラインレーザーやデジタイザーなどの測定機は、3Dスキャン機器の出荷段階では、
機種にはよりますが大体20~50μmを基準としているものが多くあります。
しかし、それ以上の精度が必要なものも多く、
栄商金属弊社では「必要な部位に必要な精度」と精度が高い嵌合部などには
接触式三次元測定機(制度1~2μm程度)を使用します。
また全体の形状把握などはラインレーザーなどの非接触式3Dスキャンを使い、
機器の特性に合わせて複数段階のでスキャンを行うこともあります。
3Dスキャンの図面(図面化)について
3Dスキャン・三次元測定された三次元データを基に、
三次元図面3D図面や二次元図面を作製します。
この一連の流れをモノづくりの「リバースエンジニアリング」といいます。
3Dスキャンのデータのままでは、加工や設計はできません。スキャンデータから図面にするには専門のソフトを使い、専門のスキルが必要となります。
3Dスキャンのstlって何?
STL(STLデータ)とは、3Dを表す拡張子の一つです。
STLの特徴は、表面のみの形状データのみの集合体になっています。
3Dスキャンした際のデータは表面の情報しかない為、
STLや点群と呼ばれる1点1点の座標値の集まりで出力されるのが一般的です。
しかし、中身の詰まっているソリッドボディでなければCADソフトでの編集や
CAMで加工出来ない機器が多いなど、データの種類によって出来ることと出来ないことがあります。
逆に3DプリンターではSTLにて入力しなければならないものが多くなっていますが、
3Dスキャンしたデータを3Dプリンターでそのまま使えるのか?
というと拡張子としては同じなのですが、面の修正やエラーの除去といったモデリング作業が必要となります。
その為、そのまま出力できることはほぼありません。
栄商金属の3Dスキャンサービスについて
栄商金属の3Dスキャンサービスは、ラインレーザー、デジタイザー、
接触式(倣い測定)と複数の測定機を保有しております。
必要な精度に合わせて測定方法を選択できることで、他社ではできない提案が可能です。
また、物体断面を測定するCTスキャンや干渉計を用いた測定にもご相談頂ければ、
お客様の目的に最適な方法をご提案対応致します。
3Dスキャンの事なら栄商金属へお気軽にお問い合わせください。
ものづくりの町医者 栄商金属株式会社
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