リバースエンジニアリングとは
最近よく「リバースエンジニアリング」という言葉を耳にする機会が増えてきたと感じます。
リバースエンジニアリングとは、現物を三次元測定機など使用し立体的形状測定をし、
場合によっては成分分析を行うことで、新しい2次元図面3DCAD図面を作製して
従来の現物(製品)より良いものを作ることをリバースエンジニアリングと言います。
従来の製造業では、まず図面があって部品や製品を作りますが、リバースエンジニアリングでは逆のことを行います。
つまり、リバースエンジニアリングは現物から素材の確認、形状測定をして図面を製作します。
現物から、なぜこのような構造にしているのか、なぜこの材質を選択しているのか、
この部分を変更すればもっと機能的に優れているのではないか、
加工のしやすさ、コストパフォーマンス・・
などと追究していくことは多岐に渡ります。
「現物、部品はあるけど図面がない」
「過去に作ったもので、図面もなく再度つくらなければいけなくなった」
「金型を作り直したいが以前製作した会社は既に廃業してしまって図面がない」
「図面のない旧製品を3D CAD図面として残したい」
「手作りで作ったモノなので図面がない」
「製品にあわせた治具や付属品を作りたい」
このような問題を解決するのが弊社の『リバースエンジニアリングサービス』です。
リバースエンジニアリングの手法
リバースエンジニアリングでは、大きく分けて4つの工程があります。
- 成分分析・組成分析
- 三次元測定・形状測定
- 図面製作、2次元図面・三次元図面
- 加工
組成分析・成分分析
使われている素材が、事前にわかっている。
もしくは、もともと指定材料・指定素材がある場合には、成分分析などはする必要がありません。
何で作られているのか材質がわからない場合には、成分分析装置をつかい、
その部品に使用されている素材を確定させます。
素材といっても金属でできているモノも、樹脂(いわゆるプラスチック)でできているモノなどありますので、
弊社ではエネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)、
フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)の2機種の成分分析装置を稼働させて、
使用されている素材を特定するサポートをします。
三次元測定・形状測定
デジタイザーや三次元測定機のラインレーザーを使い、形状の3次元点群データを測定します。
材質によっては、そのまま測定することができないためレーザーなどの光を使わない接触式三次元測定を使ったり、
特殊な水溶性の液剤を使ったりと「対象物体」や「目的」に合わせて最適な方法を模索します。
また、嵌合部など高い精度を求める部分には接触式三次元測定機を使い測定します。
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→3次元測定機についてはこちらから
図面製作、2次元図面・三次元図面
三次元測定で得られたデータのままでは、加工や設計はできません。
その三次元データを基に、三次元図面3DCAD図面や二次元図面を作製していきます。
そのうえ、スキャンデータから図面にするには専門のソフトが必要で、専門のスキルが必要となります。
加工
三次元測定を基に作成された図面から加工工場で製作します。
大田区には、優れた技術を持った加工会社が多くあります。
栄商金属には、ものづくり大田区で50年以上にわたり加工商社として培ってきた幅広いネットワークがあります。
そして、測定検査会社としての厳しい目線で最適な加工工場を選択し、お客様に提供します。
栄商金属ではリバースエンジニアリングや三次元測定の受託サービスを長年行っており、
ものづくりの町医者として多くのお客様の品質管理に携わってきております。
そのため、様々なトラブルを目にしてきている経験があるからこそ、
より優れたリバースエンジニアリングサービスを提供できるノウハウをもっています。
リバースエンジニアリングの事なら栄商金属へお気軽にお問い合わせください。
ものづくりの町医者 栄商金属株式会社
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三次元測定、リバースエンジニアンリング、3Dスキャン、図面化、試作・製品企画設計など、お任せください。